改造車は買い手を選ぶ

 

ここでいう改造車はデザインを重視したエアロパーツ等の装備から更に踏み込んで、車内部に手を入れてある場合を指します。より速く、安定して車を走らせる為にチューニングに手を出している人も居るでしょう。

 

純正品はあくまで安全と長期運用を前提に設計されていますので、吸排気系やサスペンション周りを換えると確かに性能は上がります。ターボ搭載の様に「走り」に重きを置いている車の場合、メーカー側も有る程度そういったユーザを念頭に置いているのも確かです。

 

ただそれに合わせて制御系も積み替える必要があったり、また部品そのものが純正品よりも早く劣化するので交換する頻度が上がったりと、色々手間がかかる車になってしまっています。

 

この為、中古車査定では評価は両極端になります。そういう車を欲しがる層はありますので、そこで売れるものであれば手が入っている分プラスですが、標準仕様に戻さないと売れる見込みがなさそうなら、大きなマイナスになるでしょう。

 

ですので、改造車のオーナーであればこそ、より多くの業者に見積もってもらう必要が有ります。幅広く売れる所を探さねばならないからです。場合によっては専門の販売業者か、同じ趣味の人との直接取引が一番、という選択になるかも知れませんが、それでもどれぐらいの評価がもらえるのかは確かめたい所です。

 

手塩にかけたこだわりの車だからこそ、同好の人に乗ってもらいたいものです。愛車への最後の礼儀として、情報を集める手間も同じぐらいかけてあげましょう。